top

sweet ladies



あの日結局、鶴は飛ばなかった。


長たらしい紙をろうそくの火にかざす。
足から尾鷲が燃えて行く。


首まで火が来た時、手を払われて手放してしまった。
怒ったような目がこちらを見ている。
足元で尾鷲の笑う顔が燃える。



我々は打ち上げ花火などを盛大にした。後日校長室に呼び出され、鍵は取り上げられたがそんなことしても無駄である。




屋上で尾鷲が気弱に笑ってるからだ。



sweet ladies
end.



prev index next