Dear Ph.D.Einstein
ああ、アインシュタインせんせー言ってみるものです、
上唇にかすかかにかわいた感触。
ああ、アインシュタインせんせー
俺という物体に流れる固有時間
なんてスローモーション、
震える唇がくすぐったくもどかしい。
安心したまえ、これ以上は望まないから
まだ、
小さな背中をなでると深い息がまたしても額にかかる。
額め、
君の夢を見ていたよ
言って本当にそうだったかもしれないと思う。
銀の柱はあまりに美しかったから。
うそばっかり
くいくい。
右と左、両方のみつあみを交互にひっぱる。
Dear Ph.D.Einstein
end.