break heart
今彼は私より二つ年下。
彼は年をとらず、
私はどういう物理学的法則かこのほど18になった。
私の足元で寝くたれている男。
先に18になった。
うつぶせに寝る背中を踏んでみる。
建て替えたばかりで新しい校舎だがやはり汚れているらしい。
白いシャツに上履きのスタンプ増やす。
ぎゅむぎゅむ、
乱暴に押す。
妙な音声がした。
雑に表現するなら。
ぐえ、
彼と同じ色の瞳がこちらを見る。
彼は全体的にやわらかな雰囲気だが足元の男はしなやかな直線でできている。
何も知らない他校の女子が餌食になったりする。
ああ、美しい脚
しゃがみ込んでスカートで脚を隠す。
美しい顔
……あのなあ
なあに
廊下で寝るな
大儀そうに身を起こす。
青白い肌も彼に似ていた。
具合悪いのか?
確かに胸苦しいかも
本当に
肩にふれそうになる。
君にときめき過ぎて